A.ランゲ＆ゾーネから「リヒャルト・ランゲ・パーペチュアル・カレンダー・テラルナ」をご紹介します。
昨年、A.ランゲ＆ゾーネはSIHHでグランドコンプリケーションを発表し、大きな話題となりましたが、今年もランゲから非常に複雑な、しかし少し着やすい時計が発表されました。テラルナ」は、レギュレーター式の時刻表示から始まり、ランゲの定番であるビッグデイト表示付きの永久カレンダー、ムーブメント本体に搭載された軌道月齢表示、コンスタントフォース脱進機付きの14日間ムーブメントで作動します。非常に複雑な機構を搭載していると言っても、決して大げさではありません。ここでは、A.ランゲ＆ゾーネのこの素晴らしい新モデルを、様々な機能、そして価格の詳細まで含めて、初めてご覧いただきます。
昨年、A.ランゲ＆ゾーネはSIHHでグランドコンプリケーションを発表し、大きな話題となりましたが、今年もランゲから非常に複雑な、しかし少し着やすい時計が発表されました。テラルナ」は、レギュレーター式の時刻表示から始まり、ランゲの定番であるビッグデイト表示付きの永久カレンダー、ムーブメント本体に搭載された軌道月齢表示、コンスタントフォース脱進機付きの14日間ムーブメントで作動します。非常に複雑な機構を搭載していると言っても、決して大げさではありません。ここでは、A.ランゲ＆ゾーネのこの素晴らしい新モデルを、様々な機能、そして価格の詳細まで含めて、初めてご覧いただきます。
テラルーナは、直径45.5mmのホワイトゴールドまたはピンクゴールドのケースからシンプルに始まります。確かに小さくはないのですが、文字盤のレイアウトを見ると、この大きさは理にかなっているように思います。40mmの文字盤にこれだけのものを詰め込むと、まったく判読できないものになってしまう。このモデルは、ランゲ初のレギュレーターではありません。そのタイトルは、リヒャルト・ランゲ・トゥールビヨン・プール・ル・メリットで、ヨハン・ハインリッヒ・セーフェルトが製作した1807年の同じ有名なレギュレーターからインスピレーションを受けています。この時計によって、ドレスデンはヨーロッパで最も優れたレギュレーターを製造するという名声を獲得し、科学者や時計職人にも好まれるスタイルとなりました。文字盤の中央には大きな分表示、右側には小さな時表示、左側にはランニングセコンドが配置されています。
複雑機構を一段と進化させたのが、永久カレンダーです。秒リングと時リングにはそれぞれ曜日と月を表示する小窓があり、12時位置にはランゲの特徴であるパノラマビッグデイトが表示されます。このディスプレイはランゲらしいというだけでなく、最も重要な情報を優先的に表示し、使用頻度の低い情報にはあまりスペースを割かないようになっています。リュウズのすぐ脇には、うるう年表示の入った小さな丸窓があります。これは文字盤の対称性を崩すものですが、非常に繊細で邪魔になるものではありません。すべてのインジケーターは真夜中になると瞬時に切り替わるため、極めて正確な状態を保つことができます。
最後に、「テラルーナ」の表側で最後に目にするのは、文字盤の下部にあるパワーリザーブ・インジケーターです。ダイアルには非対称の切れ込みがあり、その下に14までの数字が書かれたディスクがあります。14日間のリザーブが切れると、ディスクが絞りの下に移動し、残り日数が正確に表示されます。14日間ということは、2つの香箱から336時間という膨大なリザーブが確保されていることになりますから、自分で計算する必要はありません。
時計を裏返し、キャリバーL096.1を見ると、なぜこれが「テラルナ」と呼ばれるのかがわかるでしょう。4分の3プレートの大半を占めるのは、ユニークなオービタルムーンフェイズ表示です。この特許出願中のディスプレイは、太陽、月、地球の相対的な位置を表示し、地球の自転も表示します。ディスプレイには、地球、星、月の3つのディスクがあります。地球は北半球を示し、24時間に1回自転します。また、ムーブメント本体に刻まれた24時間スケールで時刻を読み取ることができます。星のディスクには、月を下に見せるための開口部があり、毎月地球の周りを1周します。その下のムーンディスクには2つの明るい月が描かれ、反対方向に回転することで、上の開口部から正確なムーンフェイズを表示することができます。複雑そうに見えますが、この図が少しでも参考になれば幸いです。このムーンフェイズを実際に撮影した動画は、近日中に公開する予定です。
最後に、この素晴らしいディスプレイの隣には、ランゲの特徴であるエングレービングされたテンプコックが見えますが、その隣には変わった形の脱進機があります。2週間のパワーリザーブ期間中、常に一定の力を供給するために、ランゲは非常に特殊な解決策を考案しなければなりませんでした。完全に巻かれたゼンマイではトルクが大きすぎるため、脱進機は10秒間隔でエネルギーを放出し、トルクを一定に保つのです。
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